目標管理豆知識No.1<経営計画と目標の連動>



<経営計画と目標の連動>
目標管理がもっとも有効に働くのは、経営計画と連動したときです。企業の経営には下記のとおりの大きな枠組みがあります。

1.経営理念
 企業の存在意義を社会に対して高らかに宣言します。従業員の日々の判断の基準ともなります。大切なことは事業の使命を明確に定義する事です。このことが従業員の意識を仕事に対して集中させ、仕事のレベルを引き上げるエネルギーとなります。

2.経営戦略
 企業の進むべき方向を明確にし、どの分野でどのような場所で、どのような位置を取るのかを明確にし、従業員の心を一つにまとめます。経営者が中心になり、幹部社員とともに立案するのが一般的です。

3.経営計画
 戦略に基づいて、中長期の経営が目指す地点と、毎年度めざす地点を定めます。近年では大企業を中心にして4半期ごとに計画を立てる場合が多くなりました。中小企業でも業種により月間の計画にまで落とし込む必要があります。

4.部門計画
 会社の経営計画を各部門に割り振り、部門での計画を立案します。戦術的内容が多くなります。

5.個人目標
 部門目標を個人レベルに落とし込みます。ただ、上から一方的に目標を定めると、「ノルマ」となります。したがって、あくまで個人の目標設定を会社の求める内容とすり合わせることがベストです。そのためには個人面接が必要です。目標設定期間が終了するごとに、前期の実績の振り返りと当期目標を個人から報告・提案してもらい、上司が面接で細かく指導します。部下の能力を伸ばすアドバイスがこのときにできるので、面接はとても大切な機会です。
<目標面接のポイント>
 面接で重要なことは、部下の意見や要望、気持ちを上司が受け止めて、良いところを認めることです。良いところを認めてもらえば自信が生まれ、部下のモチベーションは上がります。もうひとつは、話し合いにより目標を部下の腑に落ちさせることです。会社の目標を一方的に押し付けるのではなく、話し合いにより会社の求める目標を納得し、理解して自分の目標としてもらう必要があります。もちろん個人の目標のほうが現実的であれば、その目標に設定することもありえます。

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