労務管理の豆知識No.13<経営幹部の育成方法>




連日のように報道される食品偽装事件や横領事件には、驚かされます。いつの時代も不祥事はつきものですが、有名企業が廃業に追い込まれた、過去の数々の事件に学ぶことができないのはどうしてなのでしょうか。それは、「人は弱い存在である」という認識が、経営者や幹部に不足しているからです。他社の事件に学ぶことができる会社になるために、社員を正しく導けるリーダーの育成が必要です。そのポイントとは‥。

1.社員の中から幹部を選ぶとき

仕事ができるからと幹部に登用すると、失敗する場合があります。仕事ができるのは必要条件ですが、合わせて十分条件も満たす必要があります。むしろ、十分条件のほうが、管理職には重要です。それは、経営者の人間性です。

人間性を判定して、管理職に登用しないと失敗します。分りやすくいえば、いくら正しい方針を出せる管理職でも、人間性が悪いとだれもついてこないでしょう。

管理職登用には、人間性チェックが必要であることを認識し、登用する前にいろんな情報を集める必要があります。

2.仕組みをつくる

人は弱い存在です。偽装や横領が起こる会社は、この前提を忘れ、任せきり、自由放任にしている場合が多いのです。

そこで、「人は労を惜しんで易きにつく」「人は弱い存在である」という前提に立ち、それが不祥事の温床にならないように、労務管理の仕組みを作る必要があります。それが社員を犯罪から守ることになること、そして企業の滅亡を防ぐということを、経営陣が意識する必要があります。

端的にいえば、計画(Plan)、実行(Do)、検証(Check)、改善(Action)の仕組みを、全部門でつくることです。この仕組みを、きちんと運営できるようにすることが、管理職の仕事です。

そして、人事制度、評価制度、目標管理制度をつくり、企業の運営に貢献した行動が自分の処遇に反映するように連動させることです。

3.人間教育を継続的に実施する

戦後日本経済の発展は、学校教育の不足を日本企業が行ってきたからです。学校教育では知識偏重で、コミュニケーションや人間性が不足しています。

企業は社員教育で、これらの能力を高める必要があります。とくに幹部育成のために、人間性の教育が重要です。「論語」「言志四録」などの古典に学ぶことで、人間性を高めることができます。社員教育に、これらの古典を取り入れることをお奨めします。

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